鰻の寝床状の敷地に建つ都市型寺院に、看板建築的に新しいファサード付加した。限られた敷地の中で、鉄板一枚だけで「厚みのない山門」をつくっている。2.3mm厚のコールテン鋼板に唐破風、宗紋、イチョウの木、花頭窓といったお寺らしい文様をパンチング加工して、都市型寺院として印象的で親しみやすい外観を整えた。新たに「山門」を設けることにより、奥行きの深い敷地はより深くなり、山門から本堂に至る長い道行きは「参道」として捉え直すことができるようになった。またオーバーハングした山門は庇状に街路に向かって大きく張り出して、街に対してポケットパークを提供し、夜には行灯のように街路を照らし出す。
所在地 | 東京都八王子市 |
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用途 | 仏教寺院 |
竣工年 | 2015年 |
構造 | S造 |
photos by Takumi Ota