大阪大学最先端医療融合イノベーション産学協同ラボ内装工事

2014 -


通常はスポーツ選手のモーションキャプチャーを行う機能重視の大学医学部実験室である。一方で月に何度かは、最新のトレーニング機器の利用セミナーを行う華やかなショールームとしての利用が想定されている。限られたスペースの中でラボとセミナーいう全く異なる機能に適した仕様に、瞬時に転換できるインテリアデザインが求められた。
そこで壁際に各種レース地をメインとした最大5枚のカーテンを重ね、その開け閉めによって多様な使い方ができるように計画した。セミナー仕様では、レースカーテンの重なりによるモアレが繊細で優しい印象のインテリアをつくる。実験室仕様では、モーションキャプチャー用暗幕が壁面全体を覆い、セミナーのための鏡張りの壁やトレーニング機材はその背後に隠される。また天井に吊られたH鋼のクロスビームは実験用機材を固定する支点を提供すると共に、セミナー時には可動スクリーンや、可動プロジェクターのガイドレールとして機能する。

所在地 大阪府吹田市
用途 産学協同研究室
竣工年 2014年
延床面積 105m2

photos by Yoshiro Masuda