宝来館ホテル

2012 -

(計画案)

釜石で最も古い神社と古墳が残る象徴的な屋根の上に、それらをランドスケープとして取り込みながら分棟状に展開するオーベルージュの計画です。

津波避難所ともなるこのホテルは、津波被災地の多くで発生している高所移転にともなう文化財との共生という問題へのひとつの解答となります。

また地形と建築との馴染みを低い蛇籠や石垣で整え、隣棟間の距離感を計り、棟毎にデザインが異なる「大きな家」数棟を斜面上に配することにより、計画中の巨大防潮堤(二線堤)の上に土木と建築が融合した新しい風景が生まれます。

計画地 岩手県釜石市
用途 ホテル(オーベルジュ)
延床面積 1,208m2
構造/規模 S造、RC造 / 地下1階、地上3階