宝来館に、海に向かって開かれたテラスが完成しました。宮沢賢治の歌にちなんで「星めぐり広場」と名づけられました。
根浜海岸には美しい砂浜が戻りつつあります。その砂浜を望むことができるように、テラスは階段状のウッドデッキになっています。真ん中には、みんなが集まれる大きなテーブルを置きました。鉄筋コンクリート製の大きな大きなテーブルです。そこでは朝日を浴びながらみんなで一緒に朝ごはんを食べることができます。お茶を飲んだり、バーベキューを囲んだり、昼寝をするのにもちょうどよい場所です。「星めぐり広場」は公園のようにだれもが自由に楽しむことができる、みんなの広場です。
本館の回りには、白いトレリス(垣根)を巡らせました。津波に洗われた本館の新しい顔となり、本館との間には坪庭をつくります。トレリスの四角い枠は基礎に蝶番で固定されているので、クルッと回転させると絵を描くキャンバスに早変わり。アーティストやお客さんが自由に絵を描くことができます。大きなテーブルも、アーティストの目にはステージのように映るかもしれません。もしかすると、テーブルだって新しいキャンバスとなるかもしれません。「星めぐり広場」は、宝来館と根浜海岸が、女将さんの夢見る「音楽芸術文化村」として再出発する第一歩となることでしょう。
所在地 | 岩手県釜石市 |
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用途 | 外構及び旅館ファサード |
竣工年 | 2012年 |
施工面積 | 270m2 |
構造 | RC造、木造 |