こまめ塾

2019 -

クライアントの義父が自ら積み上げた補強コンクリートブロック造のりんご園の監視小屋に耐震補強を施して、学習塾、託老所、生活クラブ生協のステーション等の複合機能を持ったコモンスペースへとコンバージョンするプロジェクトです。家族みんなの記憶が染み付いた既存の躯体や仕上げについては、極力手を加えずあえて「痕跡」として残しながら、その上に耐震補強といった新たな要素を描き重ねることで、新旧の素材が新しい風景をつくり出すことを意図しました。RC、鉄骨、大工、屋根、建具の各工事は地元工務店が、内装、家具、塗装の各工事については建築学科学生によるセルフビルドも交えながら施工を行いました。現在はさらにクライアントと学生のセルフビルドによる周辺ランドスケープの計画が進行中です。

所在地 長野県松本市
用途 学習塾、託老所、生協ステーション、ランドスケープ等
竣工年 2019年
延床面積  141m2
構造/規模 鉄筋による補強CB造の補強 / 地上2階

photos by Takumi Ota