老朽化した大学研究室のインテリアデザイン改修である。限られた予算の中ですべての与件に応えるため、敢えてワンルームの中央にひとつのジャイアントファニチャーを島状に置いた。中央に書庫を内包するジャイアントファニチャーは、流動的な周囲のスペースの使われ方に応じてパンタグラフ状に自在に伸縮する。研究とトレーニングが時間帯によって複雑に使い分けられるスポーツ医学研究室ならではの、言わば「呼吸する間仕切り壁」である。パネルの裏表に貼られた壁紙のデザインは慎重に使い分けられており、「呼吸」によって研究室は日々異なった表情を見せる。
所在地 | 大阪府豊中市 |
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用途 | 大学研究室 |
竣工年 | 2014年 |
延床面積 | 97m2 |
photos by Yoshiro Masuda