瓦礫の撤去が進み、基礎だけが残された光景をあちこちで見かけるようになりました。残された基礎は、そこに建築があり生活があったことを伝える数少ない証しです。大切に扱いたいと思いました。基礎は形が花壇に似ています。つらい記憶を宿すコンクリートの基礎かもしれませんが、そこに花を咲かせようと思いつきました。そばには椅子やテーブルも置きました。被災地では今でもただじっと失われたまちを見ている人をよく見かけます。「立ち尽くす」のではなく「座って、見上げる」ことができる場所をつくりたいと考えました。
所在地 | 岩手県釜石市 |
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用途 | 花壇 |
実施時期 | 2011年4月初旬~ |
施工面積 | 61m2 |