小田原市城下町ホールエスキースコンペ応募案

2005 -


 小田原城の景観に配慮し、全体をコンパクトなヴォリュームに納めた。外壁は、鉄板の構造体を、落ち着いた印象を与える黒皮素地仕上げのまま使用している。その鉄板外壁が切れ上がったところがエントランスピロティである。城下町特有の「当て曲げ」の街路構成は、交差点にショートカットが可能な「隅切り」を自然に導く。そうしてできた「拡張された歩道」に、ひとを迎え入れる形である「大きな唐破風」が覆いかぶさる。
 エントランスピロティからは大階段を透かして、中央部に横たわるシンボリックなメインホールのヴォリュームが垣間見える。RCシェル構造でできた卵形のヴォリュームは、木の質感を生かし、大きな寄木細工のように仕上げる。
 エントランスホールから大階段、2階ホワイエ、あるいはメインホール下のボトムステージへと、空間はひとつながりの地形のように流動する。その全体がオープンロビーであり、地形状の大階段はボトムステージで行われるカジュアルコンサートの客席としても利用される。

計画地 神奈川県小田原市
用途 市民ホール
延床面積 8,690m2
構造/規模 RC造、一部S造/地上4階