KOKUEIKAN PROJECT

2006 -


新しいKOKUEIKANは国際通りに対して「打ち水」のように環境的に働きかける建築である。大きく開かれたヴォイド空間は、道路境界線という形式的な分節を越えて敷地内に歩道を引き込み、国際通りがもつアクティビティをふくらませる。
‘GATHERED WALL’と呼ぶうねる壁面は、国際通りに対して物理的にも感覚的にも「涼しい場所」を提供する。地下水によって冷却された‘GATHERED WALL’は冷輻射によってヴォイド部のみならず国際通りを冷やし、屋上に植えられたガジュマロのルーフが緑陰をつくる。それは木のうろ(虚)のような場所である。
長く引き伸ばされたファサードはすべてのショップを路面店に変え、‘GATHERED WALL’をそぎ落とすように開けられた開口部が、エントランスやショップの「顔出し」となる。
輻射効率を上げるために、‘GATHERED WALL’はガジュマロの根のように襞をつけた12〜22mm厚の鋼板でできており、形態のアナロジーとしても機能的なメタファーとしても、植物そのもののような建築となる。また鋼板は襞状に加工することによりそれ自身が有効な構造体となり、無理なく無柱の店舗空間を実現する。

計画地 沖縄県那覇市
用途 商業施設
延床面積 6,365m2
構造/規模 RC造, SRC造/地下1階, 地上5階