上郡町立認定こども園

2021 -

こどもたちの活動がまちから見え隠れする、開放的で安心感のある中庭型こども園

◼️ 4つの棟がつくる安全な囲み配置
・機能の異なる4棟の木造園舎を中庭を囲んで風車型に配置することにより、開放的でかつ高いセキュリティを有する教育・保育空間をつくります。
・園舎は互いに見通しがよく、回廊を通って相互の行き来も容易です。
・職員室からは周囲への視認性が高く、園への出入りを全て職員室前のエントランスゲート経由とすることにより、確実なセキュリティチェックを行います。
・駐車場への車の出入りは西側道路からとし、敷地内では完全な歩車分離を実現します。

◼️ 地域の風景に溶け込むこども園
・町の人々からも長く愛着を持ってもらえるように、周辺の風景に馴染む、落ち着いた外観とします。
・外から園舎と園舎の隙間を通してこどもたちの活動が垣間見え、また園内からは屋根越しに周辺の山並みを望みます。

◼️ こどもたちの成長にともない変化する空間
・こどもの発達段階に対応して少しずつスケールや仕上げといった空間の質と風景が変化するようにデザインしました。
・中庭と回廊を中心とした空間構成や、太鼓橋のある「おむかえひろば」等の仕掛けにより、親しみやすく、こどもたちが自然と場所に対するアイデンティティを形成しやすい環境をつくります。
・玩具、絵本といった特徴的なコモンを保育室に隣接させて、様々な活動を触発すると共に異年齢児の交流の場をつくります。

◼️ 地域に開かれた子育て支援の空間
・地域子育て支援室は、外部から気軽に立ち寄ることが出来るように「まちかどひろば」に隣接して配置し、こども園と独立して運営することが可能です。
・地域子育て支援室の一部を一時預かり保育のスペースとして利用することも可能です。
・敷地北西角に設けた「まちかどひろば」は、井上ふれあい公園にも近く、地域の人々も自由に出入りできるポケットパークです。

◼️ 中庭形式を活用したサスティナブルな環境設備計画
・南面する陽当たりのよい場所に普段こどもが生活するスペースを優先的に配置します。
・夏季には南北2面開口を使って積極的に自然通風を促し、冬季には囲み配置を利用して季節風から園庭を暖かく守ります。
・最も騒がしい園庭を建築で囲むことは、周辺住宅地への騒音対策ともなります。

◼️ 配置計画の工夫による土工事の軽減
・既存保育所が建つ安定した地盤を中心に柱状地盤改良を施し、その上にRC高基礎を置くことにより、掘削工事を最小限に止めます。
・中庭形式であることを利用して、RC高基礎を土止めとして兼用し、最小限のコストと工期で1m嵩上げを実現します。
・敷地西側の水田跡は主に駐車場として利用することにより、盛土工事を最小限に止めます。

計画地 兵庫県赤穂郡上郡町
用途 認定こども園
竣工年 2021年予定
延床面積 1,398m2
構造/規模 木造/地上1階
2019年のプロポーザルにおいて、宮本設計協力事務所として優先候補者に選定