辯天宗信者会館

2017 -

高野山真言宗の流れを汲む仏教系宗教法人の総本山に新築される信者会館の計画である。メインの用途である1000人収容の大広間を「亀」を思わせるボリュームの中に内包し、それを、柱脚免震機構を備えた5本のRCコアによってピロティ上に浮かせている。総本山を訪れる檀信徒を優しく迎え入れるピロティは、将来計画である「一万人の結界」に向かって大きく開かれ、また背後は、敷地なりにゆるい斜面を下って庭園へと連続してゆく。そこに蓬莱山御廟へと至る参拝道が敷地を通り抜けるように設けられる。建築を敷地形状に馴染ませた結果、宗紋である桔梗に因む五角形の屋根伏が現れた。棟を複数に分割して、鄙びた周辺の町並みとの調和するたおやかな山並のような大屋根をつくりたいと考えている。大屋根に守られた広い軒下空間は、大広間の延長として一体的な利用を想定したものである。平土間状の大広間の四周を内外のホワイエが連続して取り巻くことにより、よりフレキシブルな利用が可能となる。

計画地 奈良県五條市
用途 仏教寺院会堂
竣工年 2018年(基本計画中)