客殿の竣工後1周年を待たず小さなお通夜部屋を増築することになった。すでに敷地に余裕がないため、客殿の西側に残った三角形の残地に、敷地形状に馴染むようにそら豆型の小さなボリュームを配置することとした。キリスト教会における小聖堂のような位置付けの建物である。お通夜部屋という性格上、近接する木造の本堂への延焼を怖れて小規模ながらも構造はRC造としている。本来閉鎖的な用途であり、水平方向に開放的に広がる客殿とのバランスが難しいところであるが、曲面壁を荒い表情の煉瓦積みとしてあえて異質感を強調することで伽藍全体としての調和を図っている。
所在地 | 長野県上伊那郡辰野町 |
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用途 | お通夜部屋 |
竣工年 | 2014年 |
延床面積 | 33m2 |
構造/規模 | RC造 / 地上1階 |
photos by Takumi Ota