『苦楽園の増築』のさらに5年後には『苦楽園の離れ』を増築した。敷地はすでに尽きたかに思われたが、庭から一段下った急斜面の中にわずかな平地を発見し、木造で小さな小屋をつくった。主な用途は夫婦の書斎である。踊り場状のルーフデッキは、庭の延長として利用される。ガラスのテーブルはトップライトの立ち上がりを利用したものである。
後にある書籍で『苦楽園』を目にしたという名古屋の施主から斜面地住宅の設計依頼を受けた。そうしてでき上がったのが『bird house』(2010)であり、斜面に引っ掛かるように建つ『苦楽園の離れ』の手法を全面的に展開している。
所在地 | 兵庫県西宮市 |
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用途 | 専用住宅 |
竣工年 | 2008 |
延床面積 | 12m2 |
構造/規模 | 木造 / 地上1階 |